古き良き町「神楽坂」① | 新宿区・千代田区・文京区の不動産のことなら神楽坂上不動産
神楽坂コラム
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神楽坂の歴史を振り返る【その①】
店長の平野です。
先日、役所調査で新宿区役所に行った際「新宿区の昔の街並み」と題して区内各所の昔の写真が掲示されており、警備員さんに一言伝えてパチリパチリ。私若いころから歴史を感じさせる写真や古地図が大好きで、ついつい興奮してしまいました。
写真は「神楽坂下」近くに今もある「志満金」さん前、昭和27年の写真です。
同じ場所の現在の写真がこちら、
昭和27年というと私が生まれる20年前、戦後間もない頃です。この機会にちょっと勉強してみました。昭和27年前後の出来事・・・
◉NHKの紅白歌合戦が放送開始(S26年)
◉プロ野球の実験実況中継(S26年)
◉ユネスコが日本の正式加盟を承認(S26年)
◉日本航空発足(S26年)
◉サンフランシスコ講和会議開会(S26年)
◉日米安全保障条約調印(S26年)
◉旧国技館で日本人初のプロレス試合(力道山)
◉琉球政府発足(S27年)
◉手塚治虫「鉄腕アトム」連載開始(S27年)
◉GHQ廃止(S27年)
◉東大ポポロ劇団事件、早大事件、血のメーデーなどデモ隊と警官隊が衝突する事件多発
私は、恥ずかしながらあまり近代史を勉強してこなかったのですが、戦後の『昭和』がいかに激動の時代だったか思い知りました。「最近は時代の流れが早い。5年ひと昔」などと勝手に理解していましたが、当時は世の中がいかに急変した時代か、年表をみただけでも驚きです。
国際的な大きなうねりの中にあって、現在の社会基盤が整備された時代であり、その中でも娯楽やスポーツを楽しもうという「日本人の逞しさ」を感じ、改めて当時の日本を支えた諸先輩の方々に感服し、ただただ尊敬です。
写真の「志満金」さんは1869年(明治2年)の創業。今年で150年の歴史を誇る神楽坂の「鰻・和食の老舗」です。明治大正時代の神楽坂は文豪のゆかりの地も点在し、当時は花街としてにぎわっていて泉鏡花の「神楽坂七不思議」の中に「島金」として登場しているとのこと。(All about山室賢司氏記事より)
20年ほど前、まだ20代後半だった時に一度だけ当時の上司に連れて行って貰ったことが。正直店内の雰囲気に少し緊張して味は殆ど覚えていませんが「とても美味しかった!この上司についていこう!」と思ったことだけは記憶にあります。当時から「食べ物」にはめっぽう弱い男でした。(笑)
そんな私も既に48歳、部下や後輩にご馳走する年齢にもなりましたし「今度は私が連れて行ってあげよう」などと思った次第であります。
当時の写真をよく見ると沿道は坂の上まで人で賑わっていますね。今でも土日は、地元にお住まいの方々だけでなく観光目的の老若男女、外国人の方々でとても「神楽坂」は賑わっています。
東京都心の中心地、古くから多くの人が集まるこの街で「街、不動産」に関わる仕事に携わらせて頂いていることに改めて感謝し、もっともっと多くの人に「この町の魅力」を伝えていけるよう頑張っていこうと背筋が伸びました。
皆様も神楽坂にお越しになられた際は、少し歴史を感じる場所も訪れてみて下さい!
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